この記事ではGIMPの画面の見かたについて説明します。
上図のように初期状態では、GIMPの起動直後はボタンや入力欄がずらっと並んだウィンドウが表示されます。
GIMPのウィンドウは、(1)の『ツールボックス』、(2)の『キャンバス』、(3)の『ドック』に大まかに分けることができます。 では、それぞれについて詳しく見てみましょう。
ツールボックスは、画像を加工するための様々なツールを選んだり、ツールの特性を設定するための場所です。 上図は見やすいようにツールボックスをエリアごとに薄く着色したものです。
では、ツールボックスの各エリアについて見ていきましょう。
ツールボックスの上部(赤色)には、GIMPのマスコットキャラクタのウィルバー君が描かれていますが、実はこのエリアはドロップエリアです。 このドロップエリアに画像ファイルをドロップすると、その画像を開くことができます。
ドロップエリアの下(緑色)には、ブラシツールボタン()、消しゴムツールボタン()、矩形選択ツールボタン()などのボタン群があります。 これらのボタン群はツールを選択するためのボタンで、ボタンが凹んでいればそのツールが選択されていることを表します。
なお、GIMP 2.10系から、ボタンがグループ化されるようになりました。 似た機能のボタンは、まとめて1つのボタンとして表示されます。 グループ化されたボタンは、右下に三角マークが表示されます。
上図のように(1)の三角マークのあるボタンをクリックすると、グループ化されていたボタンが(2)のように一覧で表示されます。 選択したいツールを(2)の一覧から選びます。
ツールボタン群の下(青色)には、黒色と白色の2つの重なった枠が表示されていますが、これは前景色と背景色を表しています。
前景色と背景色のそれぞれの枠をクリックすると、色を選択するためのウィンドウが表示されます。 そこで自由に色を変えることができます。
前景色と背景色の枠の左下にある色初期化ボタン()は前景色を黒色に、背景色を白色に戻すためのボタンです。 また、右上の色入替えボタン()は前景色と背景色を入れ替えるためのボタンです。
ツールボックスの下部(黄色)には選択中のツールに応じたツールオプションが表示されます。 ツールオプションでは、選択中のツールの設定(特性)を変更することができます。
なお、表示される項目は選択中のツールによって変化します。 上図は切り抜きツールを選択している状態でのツールオプションです。
ちなみに、ツールオプションはダイアログです(ダイアログについては、次の記事で詳しく説明します)。
キャンバスは、その名の通り、画像が表示される場所です。
GIMPの起動直後は画像は開かれていないため、キャンバス内は空になっています。 キャンバスは、空の場合にはウィルバー君が描かれ、ドロップエリアとなリます。 キャンバスが空の状態で画像ファイルをドロップすると、その画像を開くことができます。
画像を開くと(または新規に作成すると)キャンバス上に画像切り替えタブが現れます。 画像切り替えタブは、編集中の画像の数だけ存在します。
上図は1つの画像を編集中のキャンバスです。 編集中の画像が1つなら、このように画像切り替えタブは1つです。
複数の画像を編集している場合には、画像切り替えタブも複数出現します。 画像切り替えタブをクリックすることで、編集対象の画像を切り替えることができます。
上図は3つの画像を編集中のキャンバスです。 画像切り替えタブが3つになっています。 現在は一番右の画像が編集対象ですが、左や真ん中の画像切り替えタブをクリックすれば、編集対象がそれらの画像に切り替わります。
GIMPのウィンドウはツールボックス、キャンバス、ドックの3つに分けることができます。
ツールボックスは、画像を加工するための様々なツールを選ぶための場所で、ブラシツール、消しゴムツール、矩形選択なツールどのツールがあります。 また、ツールボックスの下部には選択中のツールに応じたツールオプションが表示されます。
キャンバスは、その名の通り、画像が表示される場所です。 画像が開かれていない場合には、キャンバスはドロップエリアとなリます。
ドックは、ダイアログを格納するための場所です。 初期状態では内部に7つのダイアログが格納されています。