ここでは、GIMPの設定をインストール直後の状態に戻す手順について説明します。 この手順を実行することで、GIMPをインストール直後の状態に完全に戻すことができます。
WindowsでもLinuxでも、GIMPの設定フォルダを削除すれば設定は初期状態に戻ります。 具体的な手順はWindowsとLinuxで異なりますので、手順の詳細はこの記事の後半で解説します。
GIMP 2.8系の設定フォルダが存在する場合には、GIMP 2.10系はそれを複製して引き継ぎます。 つまり、GIMP 2.8系をアンインストールしてGIMP 2.10系をインストールすると、GIMP 2.8系の利用時の設定が初期設定として引き継がれます。
そのため、本ウェブサイトの記載通りの画面レイアウトにはならないことがあります。 本ウェブサイトは、GIMP 2.8系の設定は引き継がないものとして執筆しています。 本ウェブサイトに記載されている通りに進めたいという方は、GIMP 2.8系の設定は引き継がないことをオススメします。
GIMP 2.8系の設定を引き継がずに初期状態に戻す場合は、以下の手順を実施します。 まず、GIMP 2.8系の設定フォルダの削除に従ってGIMP 2.8系の設定フォルダを削除します。 次に、この記事の以降の手順に従ってGIMP 2.10系の設定フォルダを削除してください。
Windowsの場合はアプリケーションフォルダの下の GIMP フォルダの下の 2.10 フォルダを削除すれば設定は初期状態に戻ります。 具体的には以下の手順を実施してください。
キーボードのWindowsキー() +Rを押して『ファイル名を指定して実行』ウィンドウを開きます。
コマンドプロンプト上で以下を打ち込んで、GIMPの設定フォルダを削除します。
cd %APPDATA% rmdir /s /q GIMP\2.10
Linuxの場合は、ディストリビューションやインストールした方法によってGIMPの設定フォルダの場所は異なります。
GIMPの設定フォルダには gimprc という名前のファイルがありますので、まずは、そのファイルを探します。 グラフィカルログインした状態で仮想端末を開く、またはコンソールからログインし、
cd $HOME find . -type f -name gimprc | grep 2\.10
と実行して gimprc ファイルを探します。
見つかった場合には、
./.var/app/org.gimp.GIMP/config/GIMP/2.10/gimprc
のように表示されます。
見つかった gimprc ファイルの上位フォルダを、
rm -fr ./.var/app/org.gimp.GIMP/config/GIMP/2.10
として削除します。