本ウェブサイトは GIMP 3.2 / 3.0 に対応していますが、GIMP 3.2 は正式リリース前のテスト版です。 正式リリース版を利用したい方はGIMP 3.0 をお使いください。

3種類のカラーモード(色の形式)

ここでは、GIMPのカラーモード(色の形式)について説明します。 カラーモードとは、画像の各点がどのような形式で色を表現するかの種別です。

GIMPのカラーモードには、RGB形式、グレースケール形式、インデックス形式の3通りがあります

  
GIMPは編集している画像ごとにカラーモード(色の形式)を保持して画像を管理します。

RGB形式

最も利用するであろうカラーモードがRGB形式です。 RGB形式では、画像の各点が赤・緑・青成分の強度を持っています。

赤・緑・青成分の強度は、256段階 / 65,536段階 / 4,294,967,296段階から選べます。 この段階の多さ・少なさは "精度" と呼ばれます。

  
GIMP 2.8系までは256段階しかありませんでした。
精度 表現できる段階
8 bit integer
(8 bit 整数)
256段階
16 bit integer
(16 bit 整数)
65,536段階
32 bit integer
(32 bit 整数)
4,294,967,296段階
16 bit floating point
(16 bit 浮動小数点)
半精度浮動小数点数で表現できる範囲
32 bit floating point
(32 bit 浮動小数点)
単精度浮動小数点数で表現できる範囲
 

例えば、8 bit integer(256段階)の精度の場合は赤・緑・青成分がそれぞれ 0 から 255 までの256段階を表すことが出来ます。 つまり、256 x 256 x 256の16,777,216色(1677万色)の色を表現することができます。

グレースケール形式

グレースケール形式では、画像の各点は濃淡を持っています。

濃淡は、256段階 / 65,536段階 / 4,294,967,296段階から選べます。 この段階の多さ・少なさは "精度" と呼ばれます。

  
GIMP 2.8系までは256段階しかありませんでした。
精度 表現できる段階
8 bit integer
(8 bit 整数)
256段階
16 bit integer
(16 bit 整数)
65,536段階
32 bit integer
(32 bit 整数)
4,294,967,296段階
16 bit floating point
(16 bit 浮動小数点)
半精度浮動小数点数で表現できる範囲
32 bit floating point
(32 bit 浮動小数点)
単精度浮動小数点数で表現できる範囲
 

例えば、8 bit integer(256段階)の精度の場合は各点がそれぞれ 0 から 255 までの256段階の濃淡を表すことが出来ます。 もちろん、カラーを表現することはできません。

インデックス形式

インデックス形式では、画像の各点が色の成分に関する情報を直接持つことはありません画像の各点はカラーインデックスと呼ばれる番号を持っています。 なお、カラーインデックスはNo. 0からNo. 255までの256段階の範囲を持つことができます(最大で256段階であり、もっと少ないこともあります)。

 

カラーインデックスは、カラーマップと呼ばれる色情報の一覧を指し示す番号です。 カラーマップ内には赤・緑・青成分の強度が番号付きで複数保持されています。 画像の各点が持つカラーインデックスは、このカラーマップ内の番号を指しています。

つまり、カラーマップを経由して間接的に色を示す仕組みです。

カラーインデックスが256段階であるため256色しか表現できません。 ただし、1677万色の中から256色を表現することができます。

  

カラーモードや精度はどのように決まるのか

GIMPは編集している画像ごとにカラーモードおよび精度を保持しています。 ここでは、カラーモードや精度がどのように決まるのかについて説明します。

操作 カラーモード /
精度
新規画像を作成した時 RGB形式 /
8 bit integer(256段階)
クリップボードから
貼り付けて
新規画像を生成した時
RGB形式 /
8 bit integer(256段階)
スクリーンショットを
取り込んで
新規画像を生成した時
RGB形式 /
8 bit integer(256段階)
JPEGファイルを開いた時 RGB形式 /
8 bit integer(256段階)
GIFファイルを開いた時 インデックス形式 /
8 bit integer(256段階)
PNGファイルを開いた時 ファイルに記録されているカラーモード /
16 bit integer(65,536段階)
XCFファイルを開いた時 ファイルに記録されているカラーモード /
ファイルに記録されている精度

カラーモードや精度はいつでも変更することができる

説明したように、カラーモードや精度は、画像を作成したり、開いた時に決まります。 ただし、カラーモードはいつでも変更することができます

カラーモードの変更
カラーモードの変更

上図のようにプルダウンメニューの"画像(I) -> モード(M) -> <任意のカラーモード>"を実行します。

なお、RGB形式からインデックス形式への切り替えには注意が必要です。 インデックス形式では、最大でも256色しか色を表現することができません。

使用している色の数が256色以内の画像であれば問題ありませんが、256色を超えているとカラーマップが最適化されます。 最適化とは、強制的な色の補正であり、色が失われる結果となります

  
RGB形式やインデックス形式からグレースケール形式に切り替えると画像の各点はモノクロ化されます。

精度も、いつでも変更することができます。

精度の変更
精度の変更

上図のようにプルダウンメニューの"画像(I) -> エンコーディング(E) -> <任意の精度>"を実行します。

  

まとめ

GIMPには、RGB形式、グレースケール形式、インデックス形式の3通りのカラーモードがあり、編集中の画像ごとにカラーモードを保持しています。

RGB形式では、画像の各点が赤・緑・青成分の強度で表現されます。 グレースケール形式では、画像の各点が濃淡で表現されます。 インデックス形式では、カラーマップを経由して間接的に色を表します。

なお、GIFファイルを開くとインデックス形式で画像が開かれますが、他の多くの画像形式ではRGB形式で開かれます。

また、カラーモードや精度はいつでも変更することができます。