複数レイヤの選択について
GIMP 3.0系から複数レイヤを同時に選択できるようになりました。 これにより、簡単な操作で複数レイヤを同時に編集することができます。
では、実際に複数レイヤを同時に編集してみましょう。 どんな画像でもいいので、複数レイヤを持つ画像を開いてください。

上図のように複数レイヤを持つ画像を開きます。 今回の例では3枚のレイヤを持っています。
まずは、今まで通りの手順で3枚目のレイヤのみを選択してみましょう。

上図のように3枚目のレイヤをマウスの左ボタン(
)でクリックします。
いつもの操作であり、なんら特別な操作ではありません。

上図のように3枚目のレイヤが選択され、1枚目のレイヤは選択解除されています。 つまり、選択されているレイヤの数は1枚のみです。
では続いて、1枚目から3枚目のレイヤをすべて選択してみましょう。

上図のようにキーボードのSHIFTキーを押しながら1枚目のレイヤをマウスの左ボタン(
)でクリックします。

上図のように1枚目から3枚目のすべてのレイヤが選択されています。 レイヤ一覧の上に "3 items selected" と表示されていることからもわかります。
このようにSHIFTキーを押しながらレイヤを選択すると、前回クリックしたレイヤから今回クリックしたレイヤまでが選択されます。
では次に、任意のレイヤの選択状態の切り替えをやってみましょう。 選択中であれば選択解除に、未選択であれば選択状態にする、という操作のことです。

上図のようにキーボードのCTRLキーを押しながら2枚目のレイヤをマウスの左ボタン(
)でクリックします。

上図のように2枚目のレイヤが選択解除されます。 レイヤ一覧の上の表示が "2 items selected" に変化しています。
では、2枚目のレイヤを再選択してみましょう。 もう一度同じ操作を行います。

上図のようにキーボードのCTRLキーを押しながら2枚目のレイヤをマウスの左ボタン(
)でクリックします。

上図のように2枚目のレイヤが再選択され、1枚目から3枚目のすべてのレイヤが選択されている状態に戻りました。 また、レイヤ一覧の上の表示も "3 items selected" に戻っています。
では、本題の複数レイヤの同時編集を行います。 選択中の全レイヤを対象に、レイヤを時計回りに90度回転させてみましょう。

上図のようにプルダウンメニューの"レイヤー(L) -> 変形(T) -> 時計回りに90度回転(C)"を実行します。

上図のように選択中のレイヤが連動して回転しました。 このように、GIMP 3.0系からは簡単な操作で複数レイヤを同時に編集できるようになりました。






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